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2021.11.01 霜月
急な冷え込みで霜が降りて、晩秋を感じるのも束の間、一気に初冬がやってきました。塩山から見える富士山や南アルプスも、雪化粧をし根雪で「雪峰」の季節になりました。我が家では薪ストーブで暖を取る日々です。山の暮らしを知らなかった頃は、寒い冬が大の苦手でしたが、山麓に移住して薪ストーブが生活の一部となると、寒い時期ならではの「愉しみ」を見つけ、冬が好きになりました。

パチパチと薪が燃える音が聞こえ、じんわりと身体が温まり、揺らめく炎を見ていると、どことなくのんびりと時間が流れるような感じがして、毎日の慌ただしい中でも少しゆったりとした気持ちになります。そう、薪ストーブのある山小屋にいるような感覚。

しかしながら、薪ストーブは幼い娘にとっては大変危険。まだ会話はできないが、相手の話しは理解できる娘に、絶対に触らないように言い聞かせていますが、そういう物にこそ興味深々。好奇心の塊で目が離せない時期でもあり、何はともあれ痛い思いはしないようにと目を見張っています。

さて、今月は「冬のはじまり寒さを愉しむ」をテーマに、旬の野菜やナッツ、ドライフルーツをパンに盛り込みます。11月のジャムは「紅玉カルヴァドス」。ジャムや蜂蜜は、お好みでひとつずつ選べる内容です。

地元塩山の林檎と同じくして、実家の瀬戸内島ではいよいよ柑橘の収穫が始まり、その土地それぞれにおいしい冬がやって来ましたね。今月もよろしくお願いいたします。